お役立ち情報

個人事業主への取り立て代行を依頼するには?費用やメリットを解説

個人事業主への取り立て代行を依頼するには?費用やメリットを解説

「個人事業主に対する取り立て方法を知りたい」「回収業務の負担を軽減したい」と悩んでいる方は多いでしょう。

取り立て代行を利用すれば、専門知識を持ったスタッフがいなくても安心して回収業務を行えます。また、回収業務にかかる時間や手間を軽減でき、業務の効率化が可能です。

本記事では、個人事業主への取り立て代行を依頼する方法や費用などについて分かりやすく解説します。取り立て代行を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

取り立て代行とは

取り立て代行とは

取り立て代行とは、債権者に代わって、債務者に取り立てを行うサービスです。取り立て代行以外に、債権回収代行とも呼びます。

取り立て代行には、債権者の代わりに債権を回収する方法と、取り立て代行会社が債権を買い取って新たな債権者となる方法などがあります。

「取り立て」と聞くと、無理に取り立てをする怖いイメージを抱いている方がいるかもしれません。

実際は、法務大臣の許可を受けた企業が、法律に沿った方法で業務を行うので安心して任せられます。債権回収に課題を抱えている方は、取り立て代行の利用を検討してもよいでしょう。

取り立て代行を依頼できる業者の種類と費用相場

取り立て代行を依頼できる業者の種類と費用相場

取り立て代行を依頼する際は、どのような業者があるのかチェックしましょう。業者の種類によって費用相場が変わるため、依頼内容と費用をあわせて解説します。

取り立て代行を依頼できる業者の種類は以下の通りです。

  • 弁護士
  • 債権回収会社(サービサー)
  • ファクタリング会社

次は上記の業者について詳しく解説していきます。

 弁護士

債権回収は、弁護士に相談できます。債権回収を得意とする弁護士事務所があり、相談から依頼、交渉、債権回収までを一貫して依頼できるのが特徴です。

弁護士に依頼するメリットは以下の通りです。

  • 債権回収が成功しやすい
  • 相談から債権回収まで一任できる
  • 法的な対応を適切に行える

債務者によっては、弁護士がついているだけで債権回収がスムーズになる場合があります。回収業務が進まないときは、弁護士に依頼するのがよいでしょう。

弁護士に依頼する際の費用相場は以下の通りです。

相談料 1時間5,000〜1万円前後
着手金 15〜30万円前後
成功報酬 回収額の10〜20%
実費 収入印紙や交通費、郵便切手代など

弁護士事務所によっては初回のみ無料で相談できるところがあるので、興味のある方は相談してもよいでしょう。

 債権回収会社(サービサー)

債権回収会社(サービサー)とは、債権者の代わりに債権回収を行う民間業者のことです。

債権回収会社は、債権者から未回収の債権を買い取り、債務者に対して取り立てを行います。

債権回収会社に依頼するメリットは以下の通りです。

債権回収会社に未回収の債権を買い取ってもらうため、債権をすぐに現金化できます。債務者が破産しても、債権を買い取ってもらっているので損失を抑えられるのは大きなメリットです。

債権回収会社に依頼する際の費用相場は以下の通りです。

  • 未回収の債権を現金化できる
  • 債務者が破産しても損失が少ない
  • 回収業務を一任できる
定額料金 債権の大きさや回収の有無に関係ない定額料金
成果報酬 回収した債権額の10〜50%

費用は依頼先によって大きく異なるため、契約前に交渉しましょう。

 ファクタリング会社

ファクタリング会社とは、売掛債権の買い取りを行う民間業者です。

ファクタリング会社に依頼するメリットは以下の通りです。

  • 売掛金を現金化できる
  • 業績に関係なく資金調達できる
  • 債権の未回収を防げる

ファクタリングは資金調達に利用されます。売掛金を買い取ってもらうため、スピーディーな資金調達が可能です。

ファクタリング会社に依頼する際の費用相場は以下の通りです。

2社ファクタリング 売掛金の10〜20%
3社ファクタリング 売掛金の1〜9%

2社ファクタリングとは、ファクタリング会社と自社で契約する方法を指します。取引先の合意が不要なため、素早く現金化できるのがメリットです。

一方、3社ファクタリングは取引先を含んだ3社間で契約します。2社ファクタリングよりも時間がかかりますが、手数料の負担を軽減できます。

取り立て代行を個人事業主に対して利用するべき3つのケース

取り立て代行を個人事業主に対して利用するべき3つのケース

取り立て代行は、法人だけでなく個人事業主に対しても行えます。

取り立て代行を個人事業主に対して利用するべきケースは、以下の通りです。

  • 債権回収に関する専門知識を持っていない
  • 債権回収に関する業務が負担になっている
  • 債権回収が難航している

次は上記の内容について詳しく解説していきます。

 債権回収に関する専門知識を持っていない

自社に債権回収に関する専門知識を持った人材がいない場合は、取り立て代行会社に依頼しましょう。

取り立てを行うには、時効や債務者に関する事前調査が必要です。また、取り立てを実施する際は法律に沿って行わなければならず、方法を間違えると違法性を問われるリスクがあります。

安全かつ適切に回収業務を進めるには、取り立て代行会社に依頼するのも一つの方法です。

 債権回収に関する業務が負担になっている

債権回収に関する調査や手続きに時間がかかっている場合は、取り立て代行の利用を検討しましょう。

回収業務を行うには、手間と時間がかかります。特に専門部署がない場合は、慣れない業務に時間がかかり、必要以上にコストをかけてしまう可能性があるでしょう。

回収する金額よりもコストがかかってしまうと、会社にとっては不利益です。取り立て代行にかかるコストだけでなく、手間や時間を加味して検討してみましょう。

 債権回収が難航している

返済請求をしても返還されない場合は、取り立て代行会社に依頼しましょう。

債務者に支払いの意思がない場合、いくら電話や請求書で返済請求を行っても債権を回収できません。また、債務者に支払い能力がない場合も、待っているだけではいつまでも債権を回収できないでしょう。

支払いの意思があるのか、支払い能力があるのかによって対処法が異なるため、取り立て代行を利用した方がスムーズに債権を回収できます。

取り立て代行を個人事業主に対して利用するメリット

取り立て代行を個人事業主に対して利用するメリット

取り立て代行を個人事業主に対して効果的に利用すれば、会社経営や組織運営にもさまざまなメリットをもたらします。

取り立て代行を個人事業主に対して利用するメリットは以下の通りです。

  • 回収業務の負担を軽減できる
  • 未回収リスクを軽減できる
  • 適切な方法で回収業務を遂行できる

次は、上記のメリットについて詳しく解説していきます。

 取り立て業務の負担を軽減できる

取り立て代行を利用すれば、回収業務の負担を軽減できます。

取り立てを行うには、債権回収に関する手続きや調査が必要です。ほかにも入金確認や請求書発行、督促状の作成の業務もあり、担当者の負担となっているケースも少なくありません。

取り立て代行会社を利用すれば、債権回収に関する手続きや調査はもちろん、ほかの事務処理を代行してくれる場合もあります。

回収業務の負担を軽減できれば、浮いたリソースをほかの重要な業務に割けるでしょう。

 未回収リスクを軽減できる

取り立て代行を利用する大きなメリットは、未回収リスクを軽減できる点です。

安定した会社経営や資金繰りを行っていくためには、きちんと商品やサービスに対する代金を得る必要があります。

債権が少額だと見落としていたり、諦めてしまったりしがちですが、たとえ少額でも未回収が重なれば経営が圧迫されてしまいます。


取り立て代行を利用すれば、自社で回収業務を行うよりも債権の回収率が高まり、未回収リスクを軽減できるでしょう。

 適切な方法で取り立て業務を遂行できる

取り立て代行を利用すれば、適切な方法で回収業務を遂行できます。

取り立てを行うには、法律に沿った方法で実施しなければなりません。誤った方法で取り立てを行ってしまうと、違法性を問われる可能性があります。会社の信用問題にもつながるため、慎重に行う必要があります。

また、取り立て代行に依頼すれば問題に対して最適な解決方法を提示してくれるでしょう。リスクを回避しつつ、効率よく債権回収できるのは大きなメリットです。

取り立て代行を名乗る詐欺に注意する

取り立て代行を名乗る詐欺に注意する

取り立て代行を利用する際は、詐欺に注意しましょう。

取り立て代行会社は、法務大臣の許可がないと回収業務を行えません。取り立て代行を名乗っている会社のなかには、法務大臣の許可を得ずに事業を行っている業者があります。

詐欺を目的とした取り立て代行会社に依頼してしまうと、手数料を騙し取られたり、社会的信用を失ったりする可能性があるため、注意が必要です。

取り立て代行会社を探す際は、法務省のホームページで法務大臣の許可を得ている業者を探してみましょう。

取り立て代行には「ペイド督促代行」がおすすめ

取り立て代行には「ペイド督促代行」がおすすめ

個人事業主に対する取り立て代行を検討している方には、「ペイド督促代行」がおすすめです。

ペイド督促代行のサービス内容は以下の通りです。

  • 請求書の作成・発送
  • 入金チェック
  • 未入金リストへの督促業務

ペイド督促代行を利用すれば、請求書発行から督促業務までをワンストップで行えます。経理の負担を軽減でき、作業効率の大幅なアップが期待できるでしょう。

ペイド督促代行の特徴は、遅延・未払いの企業情報をほかの会員にも共有していることです。入金が確認できるまで無期限で記録が残るため、未払いの抑止力になっています。

ペイド督促代行の料金は、以下の通りです。

月額料金(1事業所あたり) 6,000円(税別)
子アカウント料金
(複数ユーザー利用時)
1日あたり300円(税別)
成功報酬(入金時のみ) 1,000円(税別)
検索サービス 要相談

参照元:ペイド督促代行

信用調査や督促、請求書や納品書の発行などの料金は、月額会費に含まれています。

まとめ

取り立て代行 個人

本記事では、個人事業主に対して取り立て代行を利用するべきケースや、メリットについて解説しました。

取り立て代行を利用すれば、債権を回収できるだけでなく、業務効率の改善や安定した会社経営にもつながります。

ペイド督促代行を活用すれば、低コストで回収業務を効率化できます。個人事業主への取り立てに悩んでいる方におすすめです。



【Q&A】

どのようなときに取り立て代行を利用するべきですか?

債権回収に関する業務が負担になっていたり、債権回収が難航していたりする場合は取り立て代行の利用を検討してみましょう。

取り立て代行を利用するメリットを教えてください。

取り立て代行を利用するメリットは以下の通りです。

  • 回収業務の負担を軽減できる
  • 未回収リスクを軽減できる
  • 適切な方法で回収業務を遂行できる

取り立て代行を利用することで、安定した会社経営を実現できます。