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複合機を使ったFAXとネットFAXのコスト比較

FAX機や複合機を使う場合とネットFAXのコストにはどれぐらいの違いがあるのでしょうか。

複合機を使ったFAXにかかるコスト

FAX付きの業務用複合機は家庭用に比べて「印刷コストが安い」「電送スピードが速く通信費が抑えられる」「大きなサイズの用紙を送受信できる」といったメリットがある一方で、数十万～数百万円と高額です。購入ではなくレンタルやリースする場合も月額数千円から1万円程度かかるほか、リースするには審査を通過する必要があります。本体価格やリース・レンタル価格は、印刷速度やメーカーによって大きく異なります。当然のことですが、高性能を求めれば求めるほど価格も高くなります。業務用複合機は消費電力が多いため、電気代がかかることも考慮しておかなければなりません。

FAXを送受信するためには、紙、インクトナー、通信費がかかり、故障した場合は修理費も必要です（リースの場合はトナーや修理費が含まれるケースもあります）。送信料金は通話料と同様に送信元から距離が離れるほど高くなり、送信先が同一市内、同一県内のみの場合と、県外や海外が中心の場合では必要な通信料金が異なります。また、主な送信先が同一市内だけだったとしても、高精細の写真など送信に時間がかかるデータの場合は通信料が高くなることも覚えておきましょう。

ネットFAXにかかるコスト

ネットFAXの利用に必要なのはパソコンやスマホなどのデバイスとインターネット環境、ネットFAXサービスの初期費用と月額料金です。ネットFAXの利用を検討する事業者のほとんどはパソコンやインターネット環境を備えていると考えられるため、新たに費用がかかることはないでしょう。もし、パソコンを新規で購入する場合は数十万円程度、インターネット環境を整えるためには、回線工事などに2万～4万円程度必要です。ネットFAXサービスの初期費用は下記で紹介しているMOVFAXの場合1100円、月額料金はスタンダードプランで1078円となっています。サービスにより違いはありますが、総じて初期費用は1000円前後、月額料金は1000～2000円前後のところが多いです。複合機を使ったFAXで必要な紙やトナー料金はかかりません。通信料金については「150枚まで追加料金なし」などと定めているケースもあり、それを超えると必要になる場合もありますが、送信先への距離によって送信料金が大幅に異なることはありません。

ネットFAXおすすめ3社の料金と導入方法

ネットFAXサービスはさまざまな会社が提供しています。その中から特におすすめの3社とそれぞれの料金や導入方法を紹介します。

世界の市外局番からFAX番号を選べる「eFax」

世界中で1200万人ものユーザーが利用しているeFax。世界46カ国、3500都市の市外局番からFAX番号を選ぶことができます。国内では全都道府県57都市の市外局番に対応。1つのFAX番号あたり受信アドレスを5つ設定可能です。メールだけでなく、アプリやWeb上の専用ページでもFAXの送受信ができます。料金は、登録手数料1100円、利用料金は月払いプランで月額1980円、年払いプランで年額1万9800円。送受信はそれぞれ月150ページまで追加料金がかかりません。151ページ以降は1ページあたり11円が必要になります（60秒ごとに1ページとして計算されます）。申し込みを行う前に営業担当者がサポートしてくれるサービスもあります。

導入方法

公式ホームページの申し込み画面から希望のプラン（月払い、年払い）、住居や拠点に振り当てられた市外局番を選択します。個人情報、クレジットカード情報を入力し、規約に同意して登録します。申し込み完了後に本人確認・法人確認種類を提出。申し込み情報との照合が完了した後にFAXの送受信が可能になります。

大量の受信が低コストで可能な「MOVFAX」

MOVFAXは累計3万社との取引があり、「営業・サポート体制総合評価No.1」に選ばれた信頼のおける国産サービス。プライバシーマークも取得しています。受信したFAXにパソコン上で文字や図形を挿入する編集作業ができるため、必要事項を書き込んだり、受領印を張り付けたりして返信することも可能です。また、部門単位や担当別にフォルダを作成し、FAXを分類して管理することができます。個人事業主や小規模オフィス向けのスタンダードプランと、複数人で共有可能な法人向けのプレミアムプランがあり、スタンダードプランは月額基本料1078円、プレミアムプランは月額基本料4378円です。受信料金は月1000枚まで追加料金がかからず、1001枚から1枚当たり8.8円かかります。送信料金は全国一律1送信2枚まで8.8円で、通信時間の条件はありません。初期設定費用は両プラン共に1100円です。

導入方法

MOVFAXの導入には本人確認書類が必要です。法人の場合は登記事項証明書と印鑑証明書、個人事業主の場合は運転免許証、健康保険証、マイナンバーカードなどから2つの書類の提出が求められます。支払いはクレジットカードのみです。公式ホームページの申し込み画面から契約約款、個人情報の取り扱い規約を確認、同意後に個人情報を入力します。本人確認書類を添付し、支払い情報を入力して登録完了です。申し込み手続き完了画面が表示されて1時間以内にIDとFAX番号がメールで通知され、後日初回ログインキーを記載した開通通知書が郵送で送られます。

ポイント購入でお得に利用できる「メッセージプラス」

FAXの送受信に付随するさまざまな機能を備えた「メッセージプラス」。申し込みを行うと発行される050から始まる電話番号は、FAXの送受信だけでなく留守番電話としても利用できます。メッセージはサーバーに保存され、着信があったことがメールで通知される仕組みです。年払いの場合は初回登録事務手数料が無料になり、利用料は月額換算で871円（年間支払総額1万450円）と格安です。FAX送信ポイント3000ポイント（3000円相当）が初年度のみついてきます。月払いの場合は初回登録事務手数料1100円、月額利用料1045円（初月無料）で、どちらの支払い方法でもFAX受信に追加料金はかかりません。送信料は1枚あたり16円で、メッセージプラス利用者同士であれば無料です。サービスポイントを購入し、ポイントで支払う方法もあります。1100円で1030ポイント、3300円で3200ポイント、5500円で5500ポイント購入でき、FAXを送信する際に利用可能。ポイントを使うと送信料金が割安になり、1枚15ポイントで送信できます。

導入方法

公式ホームページの申し込み画面から希望の支払いプラン（月払い、年払い）と支払い方法を選びます。支払い方法はクレジットカード、口座振替（月払いのみ）、銀行振り込み（年払いのみ）の3種類です。個人情報を入力し、利用規約、本人確認手続きについて確認します。申し込みが完了するとFAX番号が発行されます。クレジットカード支払いの場合は、その場でメールアドレスに番号を通知します。口座振替の場合は、郵送で届く口座振替依頼書に押印して返送。返送が確認された後に番号が発行されます。銀行振り込みの場合は入金確認後の発行です。番号発行後に必要書類の提出が必要です。