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検索してほしいキーワードを決めてそれを頻繁に使う

SEO対策の基本はまず、検索してほしいキーワードを決め、それを頻繁にホームページ内で使うことです。例えば「東京都」「起業」というキーワードでユーザーに検索してほしければ、ページタイトルに「東京都で起業するなら…」などを用いたり、各ページの大見出しにもそれらの用語を用いたりするのです。

なお、ホームページはHTMLというコンピュータ言語で書かれています。文字や文をタグ（<>）で囲むことで、そこに意味が生じるのです。例えば「h1」というタグで囲んだ文字や文は、そのページでもっとも重要な見出しとなります。また、各ページ冒頭には「headタグ」を設定することができ、そこに書かれた情報は本文とは別に、意味を持つ情報として扱われます。例えば、「head」タグ内の「title」タグでは（HTMLタグは入れ子構造にできる）そのページのタイトルを設定することができ、ブラウザのタブに表示されるページタイトルもここに書かれた文字が記されます。他に、同じく「head」タグ内の「meta name="description"」タグには検索エンジンで検索した際にページタイトルの下に表示される、そのページの要約や解説を記述することもできます。

このような仕組みでHTML文書は、どの部分が重要で、どの部分がそうでないかを区別できるようになっています。そしてSEO対策をするならば、重要な部分に検索してほしいキーワードを頻出させる必要があります。それがSEO対策の基本となるのです。

ユーザーに有益なページを提供する

それでは、検索してほしいキーワードを、ホームページのあらゆるところに意味もなく配置すればよいのでしょうか。実は、それもいけません。そんなことをすればページ全体の文章が意味を成さなくなる可能性がありますし、そんなページは良質な情報を掲載しておらずユーザーにとって有益ではなくなってしまうからです。また、そのようにユーザーに不利益を及ぼすような無理な方法で検索結果を上位表示させようとすると、それが検索エンジンによってスパム行為だと判断され、そもそも検索の対象外となってしまうペナルティが課せられる場合もあります。

検索エンジンは、検索した人にとって有益で良質な情報を提供しているサイトを上位表示することが、その品質価値となります。現在ではGoogleの検索エンジンが検索の代名詞となって「ググる」などという言葉も使われますが、Googleの検索エンジンは長い年月をかけてその精度を高め、「Google検索をすれば良い情報が見つかる」という信頼を得てきたわけです。

しかしながら、実はGoogleなどの検索エンジンが、どういうサイトを上位表示するかが明確にすべて公開されているわけではありません。したがってホームページを作成・運営する際は、「ユーザーに有益なページ」を提供することが、基本的に重要となります。ユーザーに有益なページほど、検索エンジンにとっても上位表示したいページだからです。検索してほしいキーワードを頻繁に使うことも必要ですが、それがページ閲覧の妨げにならないよう配慮することや、そもそもの情報が豊富で良質であること、HTMLを正確な文法で記述すること、サイトの表示が速くなるように無駄なソースコードを記述しないこと、画像には代替テキストを指定しておくこと、スマホでリンクを誤タップしないようリンク間の間隔を開けること、なども重要なのです。

また、検索エンジンの検索アルゴリズムは時代とともに変化もしています。そして、同じキーワードでの上位表示を狙うページが、後から作成されることもあります。ですから、一度ホームページを作成して検索エンジンに上位表示されても、それが永遠に続くわけではないのです。したがってホームページを運営していくならば、情報収集を続け、SEO対策を進化させていく必要があります。「キーワードを決めてそれを頻繁に使う」「ユーザーに有益なページを提供する」ことが基本となるのですが、時にはキーワードを変えたり、よりユーザーに有益なページになるよう細部を改善したりするなど、絶えずページをメンテナンスしていくことがSEO対策には必要なのです。