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売掛金回収を弁護士に任せる!費用相場はいくらなの?

売掛金回収はホームページ制作やソフトウェア開発をする会社にとって重要事項

弁護士に依頼

ホームページ制作やソフトウェア開発では「顧客へのヒアリング」「企画の提案」「ウェブサイトやアプリの設計」「デザインの再考」といったステップを踏んで、最終的な納品につなげるため、製作期間が長くなることがよくあります。通常のホームページやアプリの製作で3カ月、長いものだと1年を超えるようなケースも珍しくありません。その期間中にも製作や開発あるいは会社維持にお金が掛かります。また、納品してもすぐにお金が振り込まれるわけではありません。実際の入金までには1カ月以上かかるでしょう。そのため、お金のやりくりに悩んでいるホームページ制作やソフトウェア開発会社は多いのではないでしょうか。

資金が足りなくなってしまえば、製作や開発はできません。しかし一方で、入金されるべきお金が売掛金として未回収のままになっていることがよくあります。売掛金が増えると、会社の運転資金から製作・開発費を出さなければならなくなるので、経営がとても不安定になります。会社を安定的に運営して、製作・開発を続けるには、売掛金の回収が最重要の事項であるといえます。

売掛金を回収するためには、顧客との話し合いが重要です。振込が遅れるようであれば、複数回に入金を分けるのも良い方法でしょう。これならば、回収不能リスクを軽減できるからです。しかし、話し合いにならない相手や、長い期間支払いを放置しているような場合にはどうすればよいのでしょうか。そんなときに便利なのが、弁護士を使った売掛金回収です。


弁護士に売掛金回収を依頼するときの費用相場

売掛金回収の契約

ところで、弁護士に依頼するとなると、いくらほどのお金がかかるのでしょうか。弁護士に支払うべき主な費用は4つに分かれます。それぞれの相場を以下でみていきましょう。

#相談料
弁護士への相談料は事務所によって差があるものの、1時間5,000円ほどで設定されていることが多いです。初回無料相談を受け付けているところもあるので、まずはそのような事務所に相談してみるとよいでしょう。

#着手料
相談後、実際に依頼をするときには、着手料が必要です。着手料は、売掛金回収が成功や失敗にかかわらず発生します。売掛金回収に関わる着手料の一般的な相場は次のとおりです。

・内容証明郵便 1万円から5万円
・支払督促 3万円から20万円
・強制執行 5万円から20万円
・民事調停 10万円から20万円
・訴訟 10万円から30万円

もちろん、これらの額面は事案の難易度や売掛金の額によっても変わります。どのような計算で着手金を算出しているのかは、弁護士事務所によってそれぞれ異なります。
なお、売掛金回収では内容証明郵便から始まり、支払督促を経て強制執行が行われることが少なくありません。この場合、それぞれに着手金が発生することがあります。弁護士に相談するときは、さまざまなケースを想定した上で、料金がいくらになるのかを確認しておくとよいでしょう。

#実費
弁護士に売掛金回収を依頼した場合には、活動に応じた実費を支払わなければなりません。代表的な実費を例として以下に示します。

・内容証明郵便 440円から
・印紙代 200円から10万円まで(請求金額による)
・資格証明書 1,050円
・連絡用官製はがき 63円
・予納郵券 6.600円

以上のようなお金が発生したとき、弁護士はこれを実費として請求します。なお、売掛金内容にどのように着手したかによっても、実費の費目と費用は異なります。

#成功報酬
弁護士に依頼をして、無事に売上金が回収されたときには、成功報酬が発生します。成功報酬は回収した額面に対して10%から20%を設定している弁護士事務所が多いようです。ところで、どのような状況に至れば案件を「成功」させたといえるのでしょうか。

売掛金の回収を依頼したのであれば、一般感覚では全額振り込まれなければ、成功したとはいえないと思うかもしれません。しかし、売掛金を含む債権回収では、その一部でも入金された場合には、成功であると捉えられています。また、訴訟において、相手方に支払いが命じられた場合も同じです。一般の感覚では売掛金全額の支払いが命じられない限りは、成功したようには感じられないでしょう。ですが、裁判で全額の支払命令がでることは多くありません。そのため、一部の支払命令であっても、案件を成功させたと捉えられています。


弁護士に売掛金回収を依頼するメリット

メリット

弁護士に売掛金回収を依頼すれば「回収方法の提案」が受けられます。売掛金回収に使える方法は、分割払いだけではありません。効率的に回収するには、相手の事情や行動によって、いろいろな手法を使い分けなければなりません。弁護士はそのときどきに応じた最適な手法をよく知っています。弁護士に売掛金回収を依頼をすれば、案件を成功に導くために、最適な回収方法を提案してもらうことができるでしょう。

また、「回収をすべて任せる」ことが可能です。売掛金回収は、訴訟などの煩雑な手続きをしなければならないことも少なくありません。しかし、弁護士にならそのすべてを一任できます。その結果、早期解決や売掛金の回収率アップにもつながるでしょう。お金の問題は経営者に大きな精神的負担を与えます。弁護士に依頼すれば、解決までの見通しが立つようになるので、気持ちが楽になるでしょう。